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ASEAN企業はどうすれば統合市場で勝利できるか

 アクセンチュアは、職場のデジタル革命や労働市場の人口統計学的属性の急速な変化、ASEAN(東南アジア諸国連合)の経済統合のただ中で、ビジネスリーダーが難局に対処する際に役立つ4つのカギを分析した。

  • 1つ目のカギは、多様化する従業員のプロとしての野心や優先事項を満たすような、これまでとはまったく違う新しい人材マネジメント戦略の開発。
  • 2つ目は、経営モデルを見直し、できるだけダイナミックかつ柔軟なモデルとし、新しい働き方に適応できるようにすること。
  • 3つ目は、ASEAN地域の拡大した労働市場に参入し、ビジネスの目標を達成するために多様な人材プールとネットワークを最大限に活用すること。
  • そして4つ目は、マネジメント思考を進化させ、指示管理型のリーダーシップよりも、意思決定や新しい働き方を促進・統合できるリーダーシップを重視することである。

 さらにアクセンチュアは、『未来のために備えた組織――ASEANにおけるビジネス改革』と題した新しい報告書のなかで、ASEAN経済共同体のイニシアティブにより、スキルを持つ労働者の流動が増加する可能性が高まるため、越境する人材の効率的なマネジメントがますます重要になると指摘した。

 ASEAN地域では、生産年齢人口が世界でもっとも急速に増加しており、2010年から2020年のあいだに約5,000万人が労働市場に加わると推定されている。

「企業は、職場環境、業務の進め方、人材マネジメントを改革し、未来型の働き方に対応できるように準備をする必要があります」と、アクセンチュア・シンガポールのマネージング・ディレクターで報告書の共同執筆者であるGrace Yip氏は述べた。

 ASEANの人口の約3分の1が2020年までに20~39歳になり、過去の労働者とまったく違う仕事意識やキャリア要求を持った「ミレニアル世代」を形成すると見られている。

 ASEANのビジネスが新しい働き方を受け入れて若年労働者を引きつけるためには、厳格なヒエラルキー構造から脱却し、よりオープンかつ柔軟で透明性の高い、快適な組織に成長することが必要だろう。

 企業はまた、人材市場において競争が激しくなることを覚悟し、より多様化するチームや従業員のマネジメントに熟達する必要がある。拡大した労働市場の活用もカギとなるだろう。

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