リスク

犯罪の舞台、徐々にオンラインに移行:シンガポール

 シンガポール警察は、1月から6月の上期犯罪報告書のなかで、電子商取引における詐欺件数が昨年同時期に比べ213件増加したと発表した。

 同警察によると、ネット通販の購入者に商品を送らずに理由をつけて何度も振込をさせる詐欺と、PayPalを装って偽の電子メールを送りつける詐欺のふたつが著しく増加した。

 出会い系サイトによる詐欺も増加したが、未遂を含むサイバー恐喝事件が件数増加分の大半を占めている。

 詐欺被害総額は、2013年1月から6月には最低で22,000シンガポールドル(17,688.65米ドル)だったのに対し、2014年1月から6月では最低で57,000シンガポールドル(45,777.59米ドル)に増加した。

 シンガポール警察は啓発活動をすでに拡大しており、YouTube、Facebook、Twitterを始めとする人気ウェブサイトなどのさまざまなオンライン・ネットワークに、デジタルの記事型広告や記事やビデオを投稿し、オンライン・コミュニティを啓蒙しようと努めている。

 また、さまざまな種類の詐欺について市民に啓蒙するマイクロサイトも創設した。このマイクロサイトは常に更新され、新しく出てきた詐欺も網羅している。

 このような詐欺の加害者の大半はシンガポール国外におり、多くの場合、詐欺金は海外の銀行口座に送られるため、シンガポール警察は国外の警察との情報共有を継続し、詐欺行為に厳しく対処するとしている。

「最新の統計では、犯罪が明らかに変化してオンラインに場所を移していることが示されています。このような状況と闘うためにもっとも有効なのは、犯罪を未然に防ぐことです。わたしたちは市民啓発活動に加えて犯罪パターンの研究も行い、オンライン・プラットフォームや金融機関と協力して、詐欺取引がもっとも行われやすいタイミングでユーザーにオンライン詐欺について注意喚起できるようにするためにはどうすればよいかを調べています」とシンガポール警察商務局長のTan Boon Gi氏は述べた。

RELATED NEWS

RELATED ARTICLES

RELATED WHITEPAPERS