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ハイテク化し続けるCFOの将来

 OracleとAccentureが共同で実施した調査から、いま活躍するCFOの多くが、財務部門やビジネス部門でデジタルやクラウドが果たす役割を評価し、テクノロジー導入を促進する役割を果たしていることがわかった(→記事参照)。

 同調査では、回答者の3分の2が、「自社のCFOは、テクノロジー導入によるビジネス革新を提唱している」と答え、「クラウドやモバイルテクノロジー、ソーシャルメディアなどの新たなテクノロジーが、財務の構造や管理体制を変えると思う」とした回答者の割合は、4分の3に達した。

 ただし、CFOを含む企業の経営陣1275人を対象にしたアンケートでは、CFOの理想と現実のギャップも明らかになった。

 同調査に回答した人のうち、「自社の財務部門は、最先端のテクノロジーを採用している」と答えた割合は、わずか20%。営業部門の調査で同様の回答が43%寄せられた結果とは対照的だ。

 テクノロジーを積極的に取り入れる財務部門は、ビジネス部門の戦略的パートナーとして、精密な分析ツールや新世代のアプリケーション、最先端のソーシャルやモバイル、クラウド、コラボレーションツールを活用し、企業全体のビジョンや戦略と緊密に連携する傾向にある。

 回答者のつち、4分の1以上(28%)は、「予算策定や業務計画、予測などにクラウドを活用している」と答えた。同様の業務を「1年以内にクラウドに移行する」とした割合も34%に達した。

 アンケートに答えた経営陣のうち、「財務部門のコア業務を対象に、組織の一部にクラウドベースのシステムを導入した(24%)」、もしくは「導入する予定(45%)」とした割合は、3分の2を超えた。

 多くのCFO、テクノロジーを生かして生産的で効率的な財務のしくみを構築しようとする一方、ほとんどの企業が、重要な意思決定の場面でいまだに古いデータに頼る現状も浮かび上がった。「社内に数多くあるシステムを統合することが困難なため」というのが、その主な理由だ。

「業務プロセスを紙ベースで進めている」とした回答者は30%だったものの、「業務にモバイルアプリを活用している」答えた割合は50%、「Webベースのシステムを活用している」と答えた割合は53%に達するなど、ビジネスにおけるトレンドは確実に、業務プロセスの自動化やデジタル化に向かって進んでいる。

 現在の財務には、新たなスキルや分析能力が必要とされていることも、同調査で明らかになった。

「過去2年間に、財務アナリストの採用が増えた」と答えた回答者の割合は、全体の半数近くに達した。ただし、非財務部門の回答者のうち23%は、「最新の予算と照らし合わせたとき、財務部門責任者のパフォーマンスは、期待を下回っている」と答えた。財務部門責任者からは、そのおよそ倍(42%)にあたる回答者が、「パフォーマンスに改善の余地がある」としている。

「財務部門責任者のこれまでの進歩やこれからの展望に目を向け、従来の運用体制が作りだした障壁を取り払うことで、新たなテクノロジーを駆使するべきです」と、Accentureのファイナンスおよびエンタープライズ・パフォーマンス戦略担当マネージング・ディレクターのScott Brennan氏は語る。

「新たな財務部門は、現代のCFOが財務の可能性を最大限に引き出せるような分析スキルやビジネス知識を持ったプロフェッショナルを育て、雇用することになるでしょう」(Brennan氏)。

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