円卓討論:未来の仕事場

これからの仕事場は再設計された物理的な場所に仕事場に合ったワイヤレスの基盤やアプリケーションの開発、社員のデバイスに関しての決まり事までに関する新しいテクノロジーの一式を組み合わせたものからなる。

従来のビジネス環境は流動的な人の動きのパターンや急速に値上がりしているオフィスのレンタル料にはもはやそぐわなくなっている。融通の利いた勤務時間やスペースを無駄に使っていること、会議の場所がないことは妥協した協力体制や、生産性が悪いことにつながる。

未来の仕事場では、テクノロジーに関しては、移動性とユーザ中心、融通性であることがテーマになっている。ビジネスにおける課題は次世代の社員が無料のテクノロジーを使える環境を提供して、生産性を高めることだ。

これらのテーマはComputerworld香港とDimension Dataという企業によって最近企画されたCIOの円卓討論のテーマでもある。

将来の仕事場を推進するもの

討論のはじめに、Dimension Data’sの地域の企業のモビリティーの統率を担当するDavid Nichollasが将来の仕事場の構築を推進する3つのもの(モビリティーと新しい社員となる次世代の人口分布、コスト削減)について述べた。「これらは顧客と話をする時に常に話題になることだ。」と彼は述べる。

将来の仕事場で求められるモビリティーはコントロールと規制、管理、データやアプリケーションの安全を守ることに関係するとNichollasは述べる。また次世代の仕事場を管理するという点において、仕事場とネットワークの機能性は「コネクティビティの前の時」を知らない社員の要求を満たす必要があると彼は付け加える。

「【ITの環境】に関して、これらすべて(の要素)がデバイス中心からユーザー中心への移行に関わっている。この動きはすでに前から起こっていて、仕事場をサポートし、機能させるために、従来のテクノロジーを利用する形もデバイス中心からユーザー中心に変化している。」とNichollasは述べる。

セキュリティ上での協力

香港のより多くの組織は地理的にあらゆる場所に社員を持つようになっている。プロジェクトチームが異なる都市にいるようになると、効率性を高めるためにコラボレーションをするためのツールの需要は高くなる。また社員が自宅や会社の外で働くようになってきているために、大きなオフィスの需要も変わってきている。このため、幾つかの組織は、机を共有する、会議室はニーズに応じて(オンデマンドで)使えるようなるといった開放的なオフィスの設計に変わってきている。

しかしながら、セキュリティが主な課題となっている。

「(現時点で)95%の我々の社員は不動産会社で働くが、彼らの移動性は大変高い。しかし移動性の前に、我々にとって重要な課題は、かなり多くの消費者や売り手の情報を慎重に取り扱うべきなので、情報にかなり敏感になることだ。」と香港のMidland Realty という企業のテクノロジーの最高責任者であるFrancis Fungが述べる。

移動性に対応し、セキュリティもしっかりした環境を持つために、企業はモーバイルVPNについて考察するべきだとFung氏は述べる。

オンラインとオフラインがコラボした環境

一方、他の組織にとっては、彼らのニーズに応えるためにすでに存在しているモバイルやWi-Fiのテクノロジーはまだ十分に開発されていない。例えば、国際的な建築企業であるAedasは活動的な仕事場を構築するのに、これらのテクノロジーはひざの後ろの腱と同じように重要だと認めている。

「我々が管理しているファイルやデータがかなり莫大な量なので、我々は本当に幾つかのテクノロジーから遅れをとっている。デスクトップのビジュアル化について検討しようとしている。しかし、我々が扱っているファイルのサイズのためにこれを達成できないでいる。」とAedasのITの責任者であるJacky Ip氏は述べる。

建築の専門家やデザイナーは彼らの仕事にコンピュータの力を必要とするが。多くのモバイル装置は彼らのニーズに対応していないと彼は付け加える。

Aedasはしかしながら、オフィスにある部屋はすべて会議室になっていて、オープンスペースを提供するようになった。協力体制をサポートした環境を構築するための次のステップは、社員がたとえ異なるオフィスにいても、同じドローイングや3Dモデルに一緒に取り組むことができることを可能にするテクノロジーを使うことだ。

規制が厳しい環境でのビジュアルチーム

銀行の分野は規制が厳しい分野の1つで、イノベーションや融通性は限られることが多い。

ICBCのシステムと情報テクノロジーのシステムの共同代表であるJansun Lai氏は取り締まり者によって、「顧客や個人情報(にアクセスする)に関して多くの規制」がされていて、BYODが配置されたことで得られる恩恵を最大限に得ることができないでいる。

一方、モビリティは顧客優先を実現するために必須である。組み合わせ販売をしやすくするために、異なる商品を紹介するために、顧客がICBCのホームページを見れるようにすることを目的に、Wi-Fiはほとんどの支店で使えるようになっている。

従来の幾つかの銀行にとって、銀行の組織は「働き方がとても古い方法」のままだ。「しかし仕事場にどんどん若い人たちが入ってくるようになって、他と競合する考えや要求を管理する必要が出てきている。」とITの最高責任者は述べる。

中華圏のHandelsbankenのITの責任者であるDanny Wong氏は、モバイルサポートに関して、社員が使えるものと消費者が使えるものの間には大きな隔たりがあるということに同意している。

大きな隔たりがあるのだ。銀行の誰もにモビリティを提供しているわけではない。上級管理者のみに提供しているのだ。しかし消費者に対しては、より多くのアプリケーションやイノベーションを提供したいと思っている。」とWong氏は述べる。

生産性を可能にする

キャッセイ・パシフィック航空では、「社員がしなければいけないことを終わらせるために、使えるどんなツールも使う」ことを実現するためにダイナミックな仕事の環境が作られているとインフラと運用の責任者であるMark Griffith氏は述べる。

航空会社の分散した従業員をサポートするために、仕事場の環境はより中央に集中しているとGriffith氏は述べる。

「これ(この環境)を作ることは市場調査が必要なことを意味している。つまり、仕事場に行き、人々の話を聞き、彼らがしようとしていることを理解することが必要なのだ。」と彼は述べる。

これを達成するために、この会社は「確固とした標準化と我々がすることに関して標準的な過程」を必要としたとGriffithは述べる。

ドイツが所有する洋服メーカーであるs.Oliver Asiaにとって異なる場所の社員の協力がとても重要だ。この企業はとても保守的であるが、2014年は、会社が安全地帯から抜け、販売を担当する社員にモーバイルデバイスを提供した「重要な年」だったとIT責任者であるRavi Luliaは述べる。

「しかしオフィス間では、我々はまだ従来のやり方でいる。しかし進んでいる点もある。幾つかの部署や必要な場所、特にデザインチームがいる場所で、デスクトップのビジュアル化を行っているのだ。」

しかしs.Oliverにとって大きな弱点はデザインと経営幹部のチームに権限を与えることである。我々のデザインチームはドイツにあるが、経営幹部はアジアにあるのだ。

「彼らは定期的に洋服やデザインの変更について話し合っている。彼らはスキャンやデザインにコメントをする従来の方法で意見を伝えあっている。しかし、もしオンラインやリアルタイムの何かを持っていれば、我々にとってそれらは大変便利なものになる。」とLulia氏は述べる。

ファッション産業にとって、市場に売り出す時が何より重要だと付け加える。「できるだけ短い時間でアイディアやコンセプトをもとに洋服をお店に出すことが非常に重要である。我々の協力体制を早くするものなら何でもプラスになることははっきりしている。仕事の流れで、それができるなら、さらにいい。」と彼は述べる。

コンピュータワールド香港に掲載された記事